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🌱在庫管理アプリ「nanco」開発ストーリー第1話

このページについて

このページでは、在庫管理アプリ[nanco(ナンコ)]が開発された経緯を紹介します。


デザイン会社がなぜ在庫管理サービスを?

こんにちは、N sketch 代表の姉崎です。

nancoを企画・開発・運営するわれわれ株式会社N sketchは、

データビジュアライゼーション
インタラクティブコンテンツ
UI/UXデザイン

などの受託を主な事業としてきた、「デザイン・エンジニアリング」カンパニーです。

こちらの映像のように、グラフィカルに訴えかけるような表現を得意としてきたからか、「なぜ御社が在庫管理を?」と不思議がられることもしばしばです。

しかし、弊社にとって在庫管理は、完全に「自分事」で、悩みに悩んできた分野だったのです。

在庫管理の危機 = 夫婦の仲の危機!?

在庫管理アプリ[nanco(ナンコ)]の着想は、弊社でアパレル事業部、Knitologyを運営していたことがそもそもの原点です。

ニットブランドknitology

アパレル事業部Knitologyは、2015年ごろ従業員たった2名で、
・デザイン
・工場への生産発注
・小売店からの受注
・在庫管理
などなど、複数の業務を回していく必要がありました。

その中でも在庫管理は、販売機会とキャッシュフローに直結する経営の生命線なのですが、とにかく手が回らない…

当時の在庫管理の様子

他の作業に追われており、このとおり管理はぐちゃぐちゃです。
紙に正の字を書いて数を管理していましたが、数が合いません…
在庫管理が、他の業務の足を引っ張るような状況になっていました。

アパレル事業部の代表者というのは、実は私の奥さんでもあります。
3人の子供の子育てをしつつ、業務に追われる毎日。
それに加えて、とても広いとは言えないオフィスを、アパレル事業部と開発事業部とでシェアしているので、物理的・心理的に、夫婦の間のぶつかり合いが起きやすくなっていました…。

少しでも在庫管理を楽にしてあげたい
(そして離婚の危機を乗り越えたい…)、
という(切実な)思いで、既存の在庫管理を調べたものの、

・導入コストが高すぎる!(何十万以上もするものが当時は殆どでした)
・機能が多すぎて、使い方が覚えられない!
・UIがごちゃごちゃしていて、現場で使いにくい!

我々のような小規模事業者には、まったくハマらないものばかりでした。

そんなに機能が盛りだくさんでなくてもいいから、
とにかく手軽に、安く、在庫管理をしたい!

無いなら作ってしまえばよいのでは?

弊社は、そもそもUI/UXデザインが専門で、実装まで出来ることが強み。
世の中にないのだったら、自分たちで、最高に使いやすい在庫管理サービスを作ってしまおう。自分たちのような、小規模の事業者もきっと同じように悩んでいるのではないか?

そういった自分たちが感じていた切実さが、nancoの開発のきっかけとなったのでした。

これが2017年のことでした。
それからの道のりは第2話以降で紹介することとして…
そこから7年。ついに、自分たちが欲しかった、

・学習コストの低さ(誰でもすぐに使い始められる)
・メイン業務を妨げない、運用の手軽さ
・導入費用の安さ

を兼ね揃えた、在庫管理サービスをリリースすることが出来ました。

といっても、まだまだ生まれたばかりの赤ん坊サービスです。
是非ともユーザーのみなさんのリアルな声を届けていただき、サービスをすくすくと成長させていきたいと思います。


次回予告

第2話以降では、弊社のような請負開発をメイン事業としているような少人数の会社が、自社サービス企画を立ち上げ、自社開発、リリースするまでの、波乱のストーリーをお届けできればと思っています。
乞うご期待。


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